能登半島地震により新潟県 糸魚川市内でも石垣の倒壊や液状化などの被害が出ています。特に、50年ほど前に作られた京ヶ峰団地では、住宅が傾き市が住民に避難を呼びかけています。
震度5強を観測した糸魚川市。その中でも特に被害が大きかったのが京ヶ峰団地です。

【記者リポート】「この団地では階段上になった盛り土の上に家が建てられていて、この盛り土の一部が崩れるなどの被害が出ています」
【住民は】「こんな状況になると思わないもん、普通。一番怖いのはこれがこっちに崩れてきたらたら一番怖いよね」

崩れた石垣の中から覗く盛り土。市は、この盛り土がさらに崩れる恐れがあるとして団地のおよそ170世帯のうち50世帯に避難を呼びかけています。

市によりますと、京ヶ峰団地はおよそ50年前に作られた古い団地で、家は階段状となった盛り土の上に建てられています。

【建設業者は】「この辺の土というのは、盛り土と言いまして、山肌の所にブロックを積み上げて、そこの上に土を入れて造成した場所になるので地震とかに力にはすごく弱くなっています」

実際にこの団地に隣接し被害が少なかった地域と比較してみると…

【記者リポート】「奥に見える団地では、石垣の倒壊などの被害がありましたが、こちらの平地では住民の方によると、大きな被害はないということです」

住人からも不安の声が…
【住民は】「土台が「はらんでいる。糸魚川の言葉で言えばはらんでいる、膨れる、それが今回のそこみたいに全部一気に崩れたら家もだめになりますからね。それが一番不安です」
市は団地にある住宅と土地の危険性について調べていて今週いっぱいかかる見通しです。