一方、少し離れた新潟県新発田市人橋でも、倉庫の屋根が飛ばされる被害がありました。所有者は当時、外出していて、午前10時半過ぎに帰宅したところ、被害に気が付いたということです。

当時の状況を見ていたという向かいに住む人は「竜巻かな(と思った)それで見たら屋根が飛んでいた。『バリバリ』って(音がした)」などと話していました。
さらに、倉庫からほど近い畑では…

【記者リポート】
「近くに住む人によりますと、竜巻とみられる突風は手前から奥の方にかけて色が変わっている部分を通過していったということです」
現場では午後から新潟地方気象台の機動調査班が被害の様子を確認したり、住民への聞き取りをしたりしました。

【新潟地方気象台 坂本雅己次長】
「強い寒気が上空に入っている時というのは、突風が起こりやすい指標の一つになると思います。この場所だけに関して、かなり大きな被害だなという感想をもっております」
気象台は竜巻が発生したかどうかなどを調べましたが「竜巻の可能性があるものの特定に至らなかった」と結果を発表しました。
気象台は根拠について、以下の点を挙げています。
・突風発生時に活発な積乱雲が付近を通過中だった
・被害や痕跡が帯状に分布していたが断続的だった
・突風はごく短時間(1分程度)だったという証言が複数得られた
その上で被害や痕跡、聞き取り調査から、被害をもたらした現象を推定できる情報が得られなかったため、特定に至らなかったとしています。
なお気象台によりますと、この突風の強さは風速40m/sと推定されるということです。