11匹の猫を飼っていた2017年、石山さんはくも膜下出血を発症しました。

【石山陽子さん】
「無事に退院してなんとか自分のことはできるようにはなったけれども、自分の寿命があとどれくらいあるのかが分からないよねと」

遺言書には石山さんが亡くなるとペットの財産権は世話をすることを条件に親族に相続されると記されています。

また石山さんは次の飼い主が安心して猫の世話ができるように性格や病歴なども詳しく遺言書に書きました。

【石山陽子さん】
「『例えば、この子はブラッシングや爪切りが苦手です』という事前情報を提示することで、より正確にこの子たちを理解した上で、そこで生活させてもらえる」

45歳で生死をさまよった石山さん。自身の経験から自分がいなくなったとしてもペットがちゃんと生きていける環境を前もって計画しておく必要があると感じています。

【石山陽子さん】
「あの子たちが最後まできちんと生きる権利を遺言書で保証してくれるわけだから安心。単に里子に出すってことだと、いつまでかかるか分からないんですよ。それまでに自分の寿命が来るかもしれないし、要介護になってしまって私自身が人の手を借りないと生きていられない状態になるかもしれない。取り返しのつかない後悔だけはせずに済むから、飼い始めからきちんと考えといていただけるとありがたいなと。後悔しなくて済む」

ペットの立場に立ってみても、飼い主というのはかけがえのない存在のはず。

『飼い主がいなくなったらペットはどうなってしまうのか』

今ペットを飼っている人も、これから飼おうとしている人も、今一度ペットの将来について考えてみてください。