その高い能力を生かして、事件・事故の現場で捜査を支える警察犬。人の6000倍の嗅覚を持つ「鼻の捜査官」です。
新潟市西区にある警察犬訓練所で今、新たな警察犬『アイ号』が訓練に励んでいます。新潟県で数々の実績を残した警察犬『リア号』が去年、14歳で死に、その後を継ぐために入った新戦力です。

【県警本部鑑識課警察犬係 遠藤祐一係長】
「座れ!」
周りに興味津々。そして全く物怖じしないワン!そんな元気な警察犬が、4月に訓練を始めたばかりの『アイ号』。警察官が自ら育てる「直轄警察犬」です。指導するのは、この道24年のベテラン・新潟県警刑事部鑑識課の遠藤祐一係長と、警察犬係に配属されて半年余りの吉田優也主任です。
【県警本部鑑識課警察犬係 遠藤祐一係長】
「人懐っこいから、興味を持ってどんどんそばに行っちゃいますね。ちょっと知らない人だとびっくりして…。大きい犬なので、その辺は私たちも注意しています」
【県警本部鑑識課警察犬係 吉田優也主任】
「私が去年の10月1日に来て、その後『アイ号』が10月の終わりごろに来たので、ほぼほぼ同期みたいなもんですね」

警察犬係は2人体制。日々訓練をしながら、事件や捜索などの有事に備えます。警察犬は人のおよそ6000倍と言われる嗅覚を生かし、事件や事故の現場で鑑識の相棒としてその能力を発揮します。『鼻の捜査官』とも呼ばれ、数々の捜査を支えてきました。