「キレイごとを言ってる段階ではなくなっている…」教員不足の現状
二葉小学校の近藤校長は、学校の現状について…

【二葉小学校 近藤幸栄 校長】
「実は1名欠員という形になっています。産休に入った職員の代替えがいない形になっていますので…」
先生が足りないため、通常はクラス担任をしない『教務主任』も一クラスを担当しています。
【近藤幸栄 校長】
「本当は、教務主任があるクラスの理科とか社会とか持って、担任の先生がその時間が空き時間になって、例えば成績処理とかいろんな仕事ができるんですけど、そこがうまく回らない形になっています」
教員不足には、もうひとつ理由があります。仕事として教員を目指す人が減っているのです。

新潟県内の小学校教諭の採用倍率は、2014年度には4倍を超えていたものの、その後下がり始め、2019年度には1.2倍と全国最低水準になりました。新潟県教育委員会は受験者の数を増やそうと、今年度は筆記試験専門科目の出題範囲を、従来の5教科から2教科に減らしました。

受験科目の数を減らすと「教員の質が下がってしまうのでは」との不安の声が聞かれますが…
【高岡祐哉先生】
「現場を見た私からすると、キレイごとを言ってる段階ではなくなっているのではないかと…」
【近藤幸栄 校長】
「教員になった後初任者研修やいろんな研修の場もあります。当然、教材研究等をしてもらいながら、わかりやすい授業、よりよい授業をしていきますので、大丈夫な部分もあるのではないかと思います」