職員室に戻れたのは『放課後』

「さようなら」

この日、高岡先生は1時間目から7時間まで教室で過ごし、児童が帰宅した後、ようやく職員室に向かいました。

「ふーっ。疲れたな」

職員室でも休む間もなく仕事に追われます。

「二葉小学校の高岡と言いますが、本日学校のことでお話したくてですね…今のところ、大きなことにはなっていないんですけど…」

児童に変化があれば、放課後、保護者へ電話し…
その後はテストの採点を行います。

【高岡祐哉先生】
「3つ分があるんで片づけたいと思います」

テストの丸付けが終わるかどうかというタイミングで…

「泳ぐメニューに関しては前日に打ち合わせするけど、高岡先生のところはたぶんキックから入って…」

プール授業の会議です。

取材した日は金曜日。
この日、最後の仕事は、翌週の授業の準備でした。

【高岡祐哉先生】
「月曜日の教材研究ですね。今日やらないと土日にやるしかないので…」

休む暇なく、11時間の仕事を終えた高岡先生にある質問をぶつけてみました。
教師って『ブラック』なんですか?

「教師はブラック?」高岡祐哉先生(29)に聞いてみると…

【高岡祐哉先生】
「難しいですね。一長一短ですが、子どもと一緒にいると元気ももらえますし、それだけ感動や分かち合いなんかもあるし、楽しい仕事ではあります。いろんな色があります」

土日は休みたい」と言って高岡先生はこの日、午後6時半時に学校を後にしました。