教員の働き方について考えます。
文部科学省は小中学校の教員のひと月あたりの残業時間の上限を45時間と定めています。しかし全国の小学校では64.5%、中学校では77.1%で、教員が月45時間を超えて勤務していることがわかりました。

子どもたちの成長を見守る現場でいったい何が起きているのか。新潟県内の現状を取材しました。

教員の勤務実態は…

新潟県内のある小学校に勤める教員の1か月間の勤務実態が記された表です。

表には、定時の午前8時15分から午後4時45分の記載がありますが、実際に学校に出て来ている時間はほとんど定時より早く、中には朝6時台の日もあります。また午後9時半を過ぎても学校に残る日があり、この月の超過時間は82時間を超えました。厚労省が定める「過労死ライン」は月80時間。この勤務表を見る限り、過労死ラインを超える過酷な労働環境が浮彫りとなりました。

残業時間は月80時間以上で、厚労省の“過労死ライン”を超えている現状も…

実際に現場の先生はどんな1日を過ごしているのでしょうか?