しかしその業者が1996年に倒産して柏崎畜産組合が2000年に土地を取得したものの、最終的に土地の利用を断念し、翌2001年に柏崎市が2000万円で土地を購入しました。新たな産業廃棄物が持ち込まれることを防ぐことが狙いでした。

この土地ではタイヤの他にも、かつて使用されていたと思われる“飼料タンク”も残されています。

そんな中で、柏崎市が懸念しているのが「火災の発生」です。
柏崎市の記録では、この付近で枯草が燃える火災が4回発生していました。

柏崎市は、来年度までの2年間でおよそ1億円の費用をかけてタイヤを処分することを決定。国や県からの補助はなく、全額が市の持ち出しとなります。

【柏崎市農林水産課 荒井貴裕課長】
「運び出す道路がなかったりとか、運び出す手段がなかなか決まらなかったりとかがあったんだろうなと思います」

この土地周囲の道は、草木が生い茂って人が入るのも困難な状況で、タイヤを処分するためにはまず、運搬車両を通すための道を作る必要があります。