当時も市議だった真貝維義議員は、土地の購入ついて「議会では揉めることなく決定した」と記憶しています。

【柏崎市 真貝維義市議会議員】
「当時は全国的に不法投棄があったり違法な産廃の埋め立てがあったりしたもので、議会側もそれは阻止しなきゃだめだよねっていうことから大きな議論にはならなかったと思ってます」

そして桜井市長と同様に、真貝議員も当時、市からは廃タイヤについての説明はなかったと話します。

【柏崎市 真貝維義市議会議員】
「記憶があんまりないですね。中越地震とか中越沖地震とか柏崎のさまざまな災害もありましたので、そういった中で後回しになってしまったのかなっていうことは今になって思いますね。20年経っての処理については、当時の流れからすると致し方ないなという気持ちもありますし、もう少し早く処理しておくべきだったという後悔の念もあります」


一方で当時土地の購入に関わっていた柏崎市の元幹部職員にBSNが訊ねたところ「当時現場に行ったことは覚えている。4万本という数ではなかったがタイヤはあったと記憶している。市の購入後に不法投棄されたんじゃないか」とコメントし、別の元幹部は「部下からタイヤの本数に関して報告を受けた覚えがない。もしあれだけのタイヤがあれば間違いなく報告事案である」とも話しています。

柏崎市農林水産課ではこうしたOBの発言について「過去の調査過程についてはコメントしかねる。今は後世に残さないよう廃タイヤ処理事業を進めていくだけです」とコメントしています。

1億円以上もかけて行われる廃タイヤ処理事業の後、この土地をどう活用するのかは、現時点でまだ決まっていません。