7日の再打ち上げに失敗した『H3ロケット』。
実は、このロケットには長岡高専発のベンチャー企業の技術が使われていました。
ベンチャー企業のメンバーと学生たちが、長岡高専の研究室に集まって打ち上げを見守っていましたが、思いがけない結末に驚きと落胆の声が聞かれました。

【学生】「ワクワクとドキドキが重なってすごく期待感にあふれています」
【学生】「前回中止になってしまったので、その分期待はとても高いです」
日本の新たな主力ロケット『H3』の初号機。

このロケットの燃料管理に、“長岡の技術”が関わっていました。
種子島宇宙センターに設置されて、ロケット2段目エンジンの燃料管理に使われた「AIカメラ」です。

燃料タンクの温度計や湿度計をAIカメラで監視して、数値を自動で記録するこのカメラを開発したのが、3年前に長岡高専の教授と学生が立ち上げたベンチャー企業『インテグライ』です。
【インテグライ代表取締役 矢野昌平 教授】「私たちのシステムは第2エンジンの姿勢制御に使われているということなので、まずは打ち上がるのが1つ目のドキドキのところ、そして2つ目は無事衛星軌道に乗るというところですね」
【記者リポート】「まもなくH3ロケット打ち上げの時刻を迎えます。長岡高専の研究室は緊張感に包まれています」