新潟県は6日、新発田市で先月27日に回収したハシブトガラス1羽の死がいから、遺伝子検査で、高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認されたと発表しました。このハシブトガラスは、今月1日に県が簡易検査を行い、A型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応を確認していて、環境省で詳しい検査を行っていました。
この死がいを回収したのは、胎内市の養鶏農場で高病原性鳥インフルエンザが確認されたことを受けて、環境省が6日に指定した『野鳥監視重点区域』(農場から半径10キロ圏内)の中だということです。
環境省は1日に、この死がいが見つかった地点から半径10キロ圏内をすでに「野鳥監視重点区域」に指定していて、県は胎内市の養鶏農場の半径10キロ圏内と合わせて、野鳥の大量死などの異常がないか調査し、結果を公表することにしています。
また県によりますと、区域内の養鶏農場に対して、異状がないことを確認し、県内すべての養鶏農場に防疫対策を再徹底するよう指導したということです。
県は、国内で鳥インフルエンザが人に感染した例は報告されていないものの、明らかに外傷のない死亡野鳥を発見した場合や、同じ場所で多数の鳥が死んでいる場合は素手で触らずに、住んでいる市町村や地域振興局健康福祉(環境)部、または県庁の環境対策課に連絡するよう呼びかけています。