大戦末期に現在の新潟県上越市に爆弾が投下された『直江津空襲』をご存じでしょうか。新潟県内で初めて犠牲者が出た空襲だったにもかかわらず、あまり知られていません。遺族や目撃者が語る空襲の記憶です。

新潟県内で初めて犠牲者が出た空襲

80年前の1945年5月5日、上越の空にアメリカのB29爆撃機が姿を現しました。そして午前11時過ぎ、現在のJR黒井駅付近を爆撃。3人が亡くなり5人がけがをしました。

1489人が亡くなった長岡空襲の3か月前。
新潟県内で初めて犠牲者が出た空襲でした。

しかし、翌日の新聞にはこう記載されていたのです。
「被害は皆無」「B291機は遂に投弾したが、幸い被害は皆無であった」

政府による情報統制で、犠牲者が出たという真実はこうして隠されました。