仕事人の“仕事”で空き家に変化も

熊谷さんが「特命空き家仕事人」として着任して、まもなく1年。
空き家相談件数に変化が出てきました。

2022年度の空き家に関する三条市への相談件数は約140件と前年比で400%を超え、空き家の所有者と空き家物件を探している人を繋ぐ「空き家バンク」も74件登録と、前年度比460%の新規登録数となりました。
「特命空き家仕事人」熊谷さんの取り組みで三条市の空き家事情に新しい風が吹き始めています。

【特命空き家仕事人 熊谷浩太さん】「空き家リーフレットはもう一回上がってきたんで、この月・火で詰めて水曜日に課長のチェックをもらって終了するようにやりくりします」

毎週行われる会議では、空き家の所有者がどんな悩みをもっているのかなど細かく打ち合わせしていきます。

【職員】「まず土地の境界がはっきりしていない、他人の土地が中に入っているタイプのやつですね」
【熊谷浩太さん】「で、売りたい?」
【職員】「売りたい。売りたいけど、この辺の相場でどういうやり方が一番適切かも合わせて知りたいと」
【熊谷浩太さん】その情報は、いつお会いするの?調査の段階で宅建協会さんに同行してもらった方がいいよ。空き家バンクに登録する気があるなら同行してもらう」

空き家の所有者にまずは「空き家バンク」に登録してもらうことが、活用に向けての第一歩となります。

【熊谷浩太さん】「空き家バンクに出すと、ホームページで全国の人が見ることができる。今のままだと空き家の所有者さんが自分の手元に抱えて、空き家を自分で持ってる状況でしかない。流通に乗せるってことですよね。空き家バンクに乗せたり、我々のところでも問い合わせがあって他の方に対してご紹介したりもできる」

とにかく“現場”に!

熊谷さんがモットーとしていることは、「空き家」の情報があれば可能な限り現地に出向くとういことです。

【熊谷浩太さん】「ミーティングしたり、現場とか空き家行ったり、企画関係とか利活用とかいろんな人にお会いして走り回っています」