良いものを作って、“適正な価格”で販売

アジアクラフトリンクが掲げるSDGsには、もうひとつ柱があります。それが「フェアトレード」です。直訳すると「公平・公正な貿易」で開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することで生産者や労働者の生活改善と自立を目指す貿易です。

新潟県内でフェアトレードの普及のために活動している岡田篤志さんです。

【にいがたフェアトレード推進委員会 岡田篤志 共同代表】「安く買いたたかれてしまっている途上発展国の生産者。これがずっと貧困に追いやられてしまっているので、その貧困を解消しようということで、きちんとした適正な価格で買い取って貧困をなくしていこうというのがフェアトレード」

岡田さんたちが関わった2015年の調査では「フェアトレードを正しく知っていた人」が新潟市では28・2%、長岡市では19・4%にとどまりました。岡田さんはフェアトレードは「遠い国の貧困の話」ではなく、私たちの生活にも関わってくる問題だと話します。

【にいがたフェアトレード推進委員会 岡田篤志 共同代表】「持続可能な生活を続けるためには、どこかで貧困を押し付けるような形にしてしまうと、いつか限界が来てしまうと。そういうところで、遠いところではあるが、巡り巡って私たちにも影響が出ていると」

にいがたフェアトレード推進委員会 岡田篤志 共同代表

アジアクラフトリンクが販売しているミャンマーの木工品も、まさにフェアトレードの商品。ただ、斎藤理事長はフェアトレードは生産者と消費者をつなぐ「手段」であり、最も重要なのは「良い製品を作る」ことにあると考えています。

【アジアクラフトリンク 斎藤秀一理事長】「良いものを自分たちで作ろうよというのがポイント。良いものであれば、別に海外支援だからというふうなことじゃなくて、一般のお客様が良いものだから買ってもらえると」

「SDGs」という言葉が広がる前からミャンマーの支援を行ってきた斎藤さん。新潟から、ミャンマーとともに世界への挑戦を続けています。

アジアクラフトリンクが販売している商品は、北方文化博物館(新潟市江南区)にある店舗やWEBでも購入することができるということです。