【美智子役・松本若菜さん】「骨に針を刺すんですか?」

【美智子の夫役・岡田浩暉さん】「僕ら提供する側にとって、とてもハードルが高い」

【大介役・樋口大悟さん】「(当時は)知らなかったシーンなので、逆に新鮮というか、こうやって決めてくれたんだ」

骨髄移植は、「患者とドナーの共同作業」と捉えている樋口さん。移植には白血球の型=HLA型が一致する必要がありますが、適合率は、兄弟間で4人に1人、血縁関係がないと数百から数万人に1人と言われていて、ドナーの絶対数が不可欠です。

【大介役・樋口大悟さん】「助かる命があるということを知ってもらう。僕自体がそうなので、少しでも興味をもってもらう。骨髄移植がなければ、僕はこの世に今、存在していないので」

骨髄移植を経験した俳優だからこそ伝えられる、日常の幸せといのちの大切さ。スクリーンを通して多くの人に広がっています。

【観客】「ドナーがどんな感じに進むかを描いていたので、すごくイメージがわいたし、いろいろ調べてみたい」

現在、骨髄移植を希望している人は全国で1685人。これに対し、ドナー登録者数はおよそ54万人います。一見多いように思うかもしれませんが、仕事を休めないといったドナー側の事情もあり、実際に提供を受けられる人は6割に満たない状況です。

若い世代のドナー登録も少なくなっていて、多くの人の協力が必要だということです。この機会に、いのちについて、考えてみてはいかがでしょうか?

映画「みんな生きている」は、新潟市と上越市の劇場で上映されています。