端材を手仕事で磨く 就労支援事業所「CROSSWALK」のものづくり

村上市にある就労継続支援B型事業所「CROSSWALK(クロスウォーク)」。
ここでは、地元の山や製材所から出た木の端材や原木を使い、キーホルダーや知育おもちゃなどの木工品を製作しています。

就労継続支援B型事業所「CROSSWALK」での作業の様子

木工を担当する職業指導員の佐藤政春さんが手に取るのは、村上市内で採れたブナ、ナラ、ケヤキ、そして地元のブランド材「いわふね杉」です。

村上の歴史や特産にちなみ、鮭をモチーフにしたストラップや、江戸時代に鮭の人工ふ化事業に尽力した村上藩士・青砥武平治(あおと ぶへいじ)をデザインした商品などが、一つひとつ丁寧に作られています。

作業中の職業指導員・佐藤政春さん

さらに、地域の伝統工芸と結びついた商品もあります。
事業所で鮭の形に整えた木地に、村上が誇る伝統工芸「村上木彫堆朱(きぼりついしゅ)」の塗りを施して仕上げる箸置きです。

小さな端材も、手をかけることで、誰かの暮らしを彩るものへと姿を変えていきます。佐藤さんは、木工品づくりに込める思いをこう話します。

村上市の特産・鮭をモチーフに村上堆朱で仕上げた箸置き

「木が持つぬくもりや優しさを感じてもらいたい。そして、一生懸命作っている利用者さんの姿や想いにも応えていきたいんです」

細かな端材を手作業で磨き上げる工程は、利用者が集中力や手先の器用さを生かす場にもなっています。

木を生かすことが、働く場をつくり、地域とのつながりを生む。端材を使ったものづくりは、森と人をつなぐもう一つの形でもあります。