一本の木を無駄にしない 村上で続く森の循環

山から出た小さな端材は、福祉事業所の手仕事によって、ストラップや知育おもちゃになります。

伝統工芸と出会えば、食卓を彩る箸置きにもなります。

建材にしづらい広葉樹は、丁寧に割られ、冬の暮らしやキャンプの夜をあたためる薪になります。

木を使った取り組みは、決して山の中だけで完結するものではありません。

福祉、伝統工芸、エネルギー。

地域のさまざまな仕事と結びつくことで、木は新たな役割を持ち、森と街の循環をつくっていきます。

一本の木をできるだけ余すことなく使うこと。

それは、山を整え、働く場を生み、暮らしの中に木のぬくもりを届けることにもつながります。

人と木が支え合う村上の取り組みは、きょうも森と街を静かにつないでいます。