戦争での壮絶な体験が引き起こす『戦争PTSD』をご存じでしょうか。
その影響は子や孫の世代にまで広がり、人知れず長年苦しんできた家族がいます。

かつて新潟市で暮らしていた黒井 秋夫さん(77)。
久しぶりに新潟県魚沼市を流れる魚野川を訪れました。

【黒井秋夫さん】
「ここに山菜採りに来ていたんですよ。この辺一帯にぶぁっと生えているのね。それで、親父とおふくろを連れて来て」

ビデオカメラで撮影された当時の映像です。

【黒井さんの甥(ビデオ映像の音声)】
「わぁ、すげえ」

親戚と訪れた山菜とり。
そこには、今は亡き父の姿が映っていました。

【黒井さんの甥(ビデオ映像の音声)】
「おい、おじいちゃん、ピースしてくれ。早くピースしてくれ。早く」

黒井さんの父・慶次郎さんは、孫の呼びかけにも反応せず、ただ黙って座っているだけでした。