子宮の入り口部分に発症する子宮頸がんは、原因の95パーセント以上がヒトパピローマウイルスというウイルスの感染によるものです。年間1万人以上が発症し、およそ2800人が亡くなっています。

ヒトパピローマウイルスは一般的に性交渉によって感染しますが、この感染を防ぐのがHPVワクチンです。HPVワクチンをめぐって4月、大きな動きがありました。およそ9年ぶりに「積極接種」の呼び掛けが再開されたのです。

新潟県内でも、若い世代にどう周知させるかが課題となっています。

HPVワクチンは3回の接種で、子宮頸がんの発症を50パーセントから70パーセント抑えられるとして、2013年に小学6年生から高校1年生までが無料で受けられる定期接種の対象となりました。

しかし、その認知度はというと…

【18歳】
「分からない、全然、分からない。ニュースで見た。何に効くとかは全然、分からない」

【19歳】
「打っていないです」
打っていない理由ってありますか?
「ワクチンをもともとあんまり知らなかったので…」

接種の対象年齢に近い年代の人に聞いても、HPVワクチンについて知らないと答える人が多かったのです。

それもそのはず、2013年に定期接種の対象となった直後、ワクチンの接種後に全身の痛みや運動障害などの症状を訴える声が相次ぎ、「積極的な接種」が中止されました。その結果、70%ほどあった接種率は、1%未満にまで落ち込みました。


その後、厚生労働省の専門家部会で継続的な検証が進められ、21年11月「安全性について特段の懸念が認められず、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回る」と結論が出されました。

そして、22年4月からおよそ9年ぶりに「積極接種」の呼び掛けが再開されたのです。