19日の大雪の影響で、新潟県内では広い範囲で停電が続いています。
長岡市では、“雪国ならでは”の雪の備えにも影響が出ました。

長岡市内の国道17号では、20日朝も多くの車があちこちで足止めを余儀なくされていました。固まった雪でデコボコになっていたり、とけかけた雪でシャーベット状になっていたりと、状態の悪い道にタイヤを取られて車は思うように進めません。

北陸地方整備局によりますと「車はすでに動き始めており、滞留の解消は進んでいる」ということです。

長岡市では20日までの24時間降雪量が12月の観測史上最大となる76cmを記録。午前8時には積雪が102cmとなりました。
この大雪の影響で新潟県内各所では停電が発生。長岡市内でも20日の夜7時現在でおよそ1900戸で停電が続いています。

【住民】
「寒くてもお風呂にも入れないし、洗濯機は回せないし…。1個だけ予備でとっておいた電気を使わないストーブを出してきて、それで今、暖を取っている」

電話もつながりにくくなっているようでした。
【住民】
「今3G入った!…また駄目だ―」
「携帯のネットニュースで情報を見ていますけど、携帯の充電も切れると大変ですので、抑えながら見ています」

この停電は『雪国ならではの“備え”』にも影響をもたらしました。

【長岡市大積地区町内会連合会 脇屋雄介会長】
「普段はポンプで水を引いているんだけど、今は電気が止まってモーターが回らないから、融雪パイプが使えない」

昨夜から続く停電でポンプを動かせず、数年ぶりに、除雪機を出して雪かきをしているということです。

【長岡市大積地区町内会連合会 脇屋雄介会長】
「普段はこれくらいの雪は融雪パイプで全部消えるんですよ。一晩にこれだけ降るのは珍しいね」
