この火災は なぜ起きたのか…
トースターや雑誌、ストーブが焼け焦げています。
これは火災の焼け跡を再現した実験の様子です。
焼け跡の様子などから原因を探る研修会が新潟県上越市で行われました。

上越地域消防局で行われた『火災調査実務研修』。
家具や電気器具などを並べて2人暮らしのアパートの部屋を“再現”し、ある部分に実際に火をつけて焼け跡を作り出しました。

「なぜこの部屋で火災が発生したのでしょうか?」という謎に迫るのは、現場の状況や関係者への聞き取りから火災の原因などを調べる『火災調査員』と呼ばれる消防署員です。

【研修生】「テーブルは木製のテーブルですか?」
【住人役の署員】「木製だったと思います―」

まず、住人役の署員から部屋の中にあったものやその素材・配置などを聞き取り、その日の住人の行動なども調べ、情報をまとめます。
その上で火災現場に入り、燃え方の激しい箇所やブレーカーの状況などを調べます。

「天井、壁、床も、この辺と…」
室内にはストーブやタバコなど火災の原因になりそうなものがいくつもありますが、それらを1つ1つ慎重に判断していきます。
家電は分解したりX線で撮影したりすることもあるそうです。
ひょっとして、この炊飯器が出火原因なのでしょうか…?