みそは大豆・糀・塩、そして煮汁を合わせることで仕上がります。
ここから1年かけて熟成させることで塩味の角の取れ、大豆のうまみと混ざりあったみそになるといいます。

蔵の中で1年後の完成を待つみそ。
実は、寛さんの実家「和泉屋本店」の味を再現した“復刻みそ”です。クラウドファンディングのリターン品として、今回特別に仕込みました。

藤井寛さん
「糀をつくっている時も、岩手の大豆を専用に熱処理した時にも、『この大豆で、あの時はやっていたんだな』と和泉屋の味を覚えている人にも、ちょっとでも近い味で届けられて、懐かしんでもらえたらなと」

新しい釜で仕込んだ初めてのみそ。

藤井寛さん
「今までと違うことやってるので、上手くいくかどうかの不安が大きかったですね。このように(釜には)『団四郎』って刻ませてもらったので、下手なものを造ることはできないなと」

震災、結婚、そして新たな挑戦と、様々な経験をしてきた寛さんは「本当に巡り巡って今の自分がいるんだなって思わされる毎日。もうここに根付いたものだというふうに心に決めて、頑張っていこうと思います」と話します。

これからも、この地で、家族とともに。
団四郎の蔵には、また翌朝4時から明かりが灯ります。