不登校の人数は全国的に増えていますが、小林代表は背景のひとつに『ウイルス禍による生活リズムの乱れ』があると考えています。

カウンセリングルームさくら 小林奈穂美代表
「新型コロナウイルス禍の時は朝、学校行かなくてよかったわけなので。そうすると遅く起きるじゃないですか。そうするとだんだんリズムが崩れていって、自律神経のバランスも崩れますし、何か集中力も落ちてきますし。そんなときに何か嫌なことがあったりすると気分が落ちていく…」

ウイルス禍で部屋にこもるようになった若者は、SNSに触れる機会が増えました。そこで、様々な情報から刺激を受けて“悩みの渦”から抜けられないケースがあるそうです。

高校1年生から学校に行けなくなった中村さん。若者の繊細な心は時代の変化によって、その都度、影響を受けますが、生きづらさを抱えたときの心の状態をこう表現します。

中村優美さん(40)
「死にたいっていう気持ちを持っているとき、私は『心が血を流してるような状態』だと思っていて、心が痛すぎて、すぐにでも、それを止めるために死んでしまいたいと…」