勉強に自分の価値を見出し、居場所になっていた学校が自分を苦しめる場所に変わってしまいました。そして、高校1年生の夏ごろから学校へ行けなくなりました。

中村優美さん(40)
「自分が生きている意味とか価値が、そこ(勉強)にあると思ってたものが崩れてしまったので、やっぱり私は生きてる意味がない。それだったら死んでしまいたいとか…」

若者の自殺者数は新型ウイルス禍以降、増加しています。2024年の小中高生の自殺者数は全国で529人で、前の年より16人増え、統計のある1980年以降で最も多くなりました。新潟県によりますと、2023年度、県内では4人の小中高生が自ら命を絶ちました。

新潟市西区で不登校やうつ病、PTSD=心的外傷後ストレス障害などの相談を受け、認知行動療法によるカウンセリングを行っている小林奈穂美代表は「10代の子たちだと、65%ぐらいの子たちが不登校を理由として相談を受けるので、学校に行けてないとか、行ったり行けなかったりして悩んでいる」としたうえで、こう話します。

カウンセリングルームさくら 小林奈穂美代表
「親御さんが悩むほど、その親のせいばっかりでもないし、学校のせいばっかりでもないし。自分に自信がなくなっちゃってる子とか、『私なんて生きてても価値がないんだ』などということもあるので、聞いてみないとわからないんですよね」