農林水産省などが主催する、地域特産品を活かした“食品アイデアコンテスト”で、新潟県佐渡市の高校生が全国最高位賞を受賞しました。
その料理に込めた思いとは…?

20日に新潟県の花角英世知事のもとを訪れた、佐渡総合高校3年生。
彼らが報告したのは…。

「農業遺産ふーどコンテストで、私たちが考案したレシピが最優秀賞にあたる“ゴールド賞”を受賞しました!」

伝統的な農林水産業などが評価された“農業遺産”の地域特産品を2つ以上使うのが条件だという、『ジーニアス農業遺産ふーどコンテスト』。
新潟県内では、佐渡市と中越地域が“農業遺産”に認定されています。

佐渡総合高校の生徒は、佐渡産の米粉を使ったベトナムの麺料理“フォー”を考案。
みんなが明るい気持ちになるように…という思いを込めた料理名は『日本中がフォー!!!!』。この明るいネーミングも評価され、69件の応募作品の中から初めて頂点に立ちました。

生徒たちは、石川県能登地域の魚醤“いしり”も使用。
能登半島地震からの復興への思いも込めながら、大分県の干しシイタケと合わせてダシをとりました。

【佐渡総合高校 総合学科 農業・加工系列 山川英汰さん】
「ダシを作るのがとても大変で…。干ししいたけも、いしりも、どちらも味が強く、“黄金比”を探すのにとても時間がかかりました」

最優秀賞を受賞したフォーは、東京のレストラン『chano-ma 二子玉川』で2月に提供される予定です。

「東京の人にもたくさん食べてもらって、佐渡の米粉や石川県のいしりなど、そういう特産品をたくさん知ってもらって、少しでも皆さまに『農業遺産』のことを知ってもらえたらいいなって思っています」