ところで、『CO2排出量実質ゼロ』を達成したパナソニックの新潟工場(新潟県燕市)で生産しているのは、LED照明だけ。

2023年にスイスのジュネーブで開かれた「水銀に関する水俣条約締約国会議」で、微量の水銀を含んでいる蛍光ランプの製造や輸出入は2027年末で禁止されることが決まり、パナソニックでも2027年の9月をもって蛍光ランプの生産を終了することにしています。

日本照明工業会によりますと、国内で使われている照明器具のうちのまだ4割ほどは蛍光灯だとみられていて、今後は劣化などによる事故を防ぐためにも、LED照明へ“器具ごと交換”することを推奨しています。
パナソニックでは、蛍光灯よりも消費電力が少ないLED照明で省エネにつながる提案をしています。
【パナソニック ライティング事業部 井岡隼人 生産技術部長】
「空間に応じた“メリハリ照明”というかたちで、必要な場所は明るく、周りは少し光を落として、空間をより快適にしながら省エネを図る…」

パナソニック新潟工場では、今後CO2排出量『完全ゼロ』を目指して、再生可能エネルギー由来の電力への転換などを進めていくとしています。