「振り返るのは引退した後で…」里村さんの涙と決意
引退を決めた後、自身の過去を振り返ることはあるか―
そう聞くと、里村さんの目からは涙がこぼれました。
「そうですね…とにかく気を抜かないようにって思います。気を抜いてしまうと振り返ってしまいそうで、自分が弱くなってしまう気がして。もう、とにかく引退する暇では突っ走っていたいという気持ちですね」

30年、家族をはじめ様々な人から支えられ走り続けてきたレスラー人生。
引退を発表すると、周りからは「まだまだやれる」と言われると話した里村さん。
―未練はないんですか?
「多分一生あると思いますね。15歳からデビューして、30年弱やらせていただいたので。この30年は、もう自分の人生みたいなものですよね。
まだまだ一線でできますし、もうトレーニングすればガンガンできますし、まだ何か成長を感じるんですけど。次のステップを考えられる状態で決意しようと思ったので、それも一番いい状態で引退を決断しました」

トレーナーとして、経営者として―
里村さんは、次の世代へ繋げるための一歩を踏み出そうとしています。
「とにかく『女子プロレスの世界をもっと世に出す』。これが目標です。あとは今までの人脈で、世界中の選手を日本に呼びたい。日本人の選手は世界を見てもらいたいし、世界の選手は日本を見てもらいたい。そこをちゃんと繋げていきたいですね」