中越地震の震源地となった旧川口町。
震度7を観測し、全住宅の8割近くにあたる、およそ1100棟が全半壊の被害を受けて町並みは一変。安田屋も全壊しました。

その安田屋で2022年に働き始めたのが、健也さんです。地震当時は7歳でした。
山森健也さん(27)
「やっぱりお客さんから直接『ないと困る』という声もいただくので、本当にうちがなければ、買い物に行けない“お年寄り世代”がどうしても多い地区なので…」

新潟県内の高校を卒業した後、東京の大学に進学し、都内のIT系企業に就職した健也さん。ふるさとに戻ると決めたのは、離れて暮らす母との電話がきっかけでした。
「就職して1年経ってウイルス禍になって、そのときに(安田屋の)『経営状況がよくない』というのを聞いて、今までそういう母の弱音を聞いたことがなかったので…」













