新潟県内の芸妓の中で、最も古い歴史を持つのは新潟市の古町ではなく、新潟市西蒲区の『岩室芸妓』ということをご存知でしょうか。始まりは江戸時代とされ、多いときは100人の芸妓が在籍していましたが、現在は4人にまで減りました。なり手不足に悩む中、打ち出した“ある秘策”とは?

新潟の奥座敷として知られる西蒲区の岩室温泉。ここで稽古をしているのが『岩室芸妓」です。この日は、企業の納涼会で披露する踊りの確認をしていました。

現在、岩室芸妓は4人。踊り手である「立方(たちかた)」の稽古をするのは、やなぎさんとゆりさん。三味線や唄い手である「地方(じかた)」を担当するのは、芸歴50年を超えるてつこさんとこうめさんです。

芸歴約50年 こうめさん
「きっかけは親も芸者をしていて、夕方になると着物をきれいに着ていたことに憧れまして」

芸歴約50年 てつこさん
「たまたま友達がここで芸者をしていて『来る?』と言われて(始めた)。でも、なんか楽しかった。すごく良い時代だったんで…」