福島県の磐越自動車道で高校生ら21人が死傷した5月6日のバス事故では、蒲原鉄道が運転手本人の免許証を提示せずに、レンタカーを借りていた事実が疑問視されています。
レンタカー業界の実情を取材しました。

蒲原鉄道の営業担当者は、自分の免許証を提示してレンタカー会社からマイクロバスを借りていました。
実際に運転した若山容疑者の免許証は提示せず、レンタカー会社はBSNの取材に対し「蒲原鉄道の社員が運転すると認識していた」と答えています。

【蒲原鉄道 貸切バス予約センター 金子賢二 営業担当】
「3人で運転をしながら行こうとしたら、3人が手続きをして3人が運転免許証を見せなきゃいけない(ということを)あ、すいませんでした。申し訳ありません。僕初めて知りました」

Q.悲惨な事故が起きている。知らなかったでは済まされない。
「失礼いたしました」
Q.レンタカー店が(貸し出しを)止められなかったということは、他の人が運転することをレンタカー店に伝えていなかった?
「していない」
【橋詰商会 橋詰 伸一代表】
「まずあり得ないこと。誰が運転するかということを、まず免許証で必ず確認しておかなければならない」

上越市でレンタカー業を営む橋詰商会の橋詰 伸一代表です。
マイクロバスを6台所有し、上越市や妙高市の学校などに1日約3万8000円で貸し出しています。

契約時は、運転する可能性のある人全員の免許証の写しを必ず要求。それが、レンタカー業者が国土交通省から義務付けられているルールだからです。しかし、貸し出した後に、実際に誰がハンドルを握るかまでは把握できないのが現状です。

【橋詰商会 橋詰 伸一代表】
「当日その運転手が運転してるかどうかっていうのは、我々はちょっと知り得ない。その辺はお客さんと我々レンタカーを貸し出す業者との信頼関係、そこで成り立っている」
また、レンタカーとともに運転手の手配もお願いされることもあるそうです。
【橋詰商会 橋詰 伸一代表】
「きっぱり、すみませんということで謝ってお断りしてるのが現状」

レンタカー会社が有償で運転手を紹介・あっせんすると、いわゆる「白バス」と呼ばれる違法行為になるということです。
県内の高校関係者は「最近はバスの運転手不足もあり、部活動の遠征などでレンタカーを使うケースもある」といい、「バス業者より安価なレンタカーを使うことで、コスト削減を図ったことが今回の事故の要因の一つでは」とみています。
【橋詰商会 橋詰 伸一代表】
「人の命乗せて走るもの。まずは借りる側、貸す側、そして運転する側が法令をきっちり遵守して安全に運転する、運行するというのが大原則」










