新潟県佐渡市で北朝鮮に拉致され、2002年に帰国した曽我ひとみさん(65)。
帰国から22年。母のミヨシさんはいまだに帰国を果たせていません。
曽我さんは今、何を思うのか…
BSN新潟放送の単独インタビューに応じ、胸の内を明かしました。

母の愛が詰まった“一枚の着物”

「仕付け糸がそのままついていたんです、開けたときには。“なんだろうね、この着物…”と一瞬思ったんですけど」

そう話しながら、曽我さんが見せてくれた一枚の着物。
北朝鮮から帰国後しばらくして、たんすの中で見つけたという特別なものです。

「私が拉致をされたのが19歳のときなので、きっと母が20歳の成人式のときに着せてあげたいと思って支度をしていてくれた着物かなと。まだ母には本当のことを聞けないでいるのでわかりませんけど、たぶんそうじゃないかなと思いました」

母の愛が詰まったこの着物は、曽我さんの宝物のひとつだといいます。