避難指示エリアで自動車販売業を営む八幡雅史さんは、避難指示の解除を見据えて建築業者と店舗の再建についての計画や見積もりを2月に立てましたが、それも塩漬け状態となっています。
「できれば工事を一日でも早くして、なるべく事業再開を一日でも早くやりたいというのが本音ですけど…」
「行政の方々もいろいろなこと含めて一生懸命やってくれているのは分かっているので、そこはすごいもどかしい思いがあります」

新潟市西区大野に構える店舗は、八幡さんがカーディーラー勤務を経てから独立し、最初に建てた思い入れの強い店舗です。
「創業の地ということで、思い入れは特別にある場所なので、手放すことは今のところは考えていないです」
「なるべく早く結論が出てほしい、結論がいい悪いとか関係なく、早めにまず一旦結論が出てほしいな、ということが正直なところですね」

土留めの工事に関して新潟市では、年度内に県・国と調整して予算をつけることを目指しています。
避難指示解除の鍵となる土留め工事にはまだ時間がかかりそうで、再建を目指す人びとにとってはもどかしい日々が続いています。