新潟市西区に住む斎田英司さん(75歳)が新潟地震を経験したのは、高校1年生の時。
斎田さんの通っていた新潟明訓高校は当時、新潟市中央区川岸町にありました。
1964年6月16日午後1時1分、斎田さんは教室にいたそうです。

「椅子・机が、後ろから前の方に向かってダーっと動いて、もう立ってられないぐらいで…。何が起きたっていうのはもうわからんまま飛び出たんですね」

外のグラウンドは地面が割れ、水が噴き出していました。

斎田さんの証言をもとに8枚の絵が描かれた(日本画家 藤田哲也氏画・2013年)

【当時のナレーション】
「突如として激震が新潟市を中心に襲った。市内いたるところから地下水が噴き上げ、逃げる間もなく土砂の海と化していった」

【斎田英司さん】
「パンを売る車がちょうど来てて…、沈没っていう感じだったんですね」