被災地であらためて誓った「みんなに笑顔を届けたい」
声援団の活動のコンセプトは「みんなに笑顔を届けたい」。
井上さんたち声援団は被災地以外でも、チャリティーライブで募金を呼びかけるなど精力的に活動してきました。
井上さんは「被災地で、肌で感じたものが強烈だったからこそ、伝えたいものがあった」と振り返ります。

井上和彦さん
「石巻に友人がいるんですが、彼の実家が女川にあって20m以上の津波が押し寄せ、全て流されてしまったというのです。それなのに、陸前高田に行って炊き出しのボランティアをしていました。
私はどうしてなんだろうと疑問に感じて、彼に話を聞いてみました。
すると、彼は『僕はまだ元気だけど、もっと困っている人がいるから…』と、こともなげに話すんです。なんていうんでしょうね、すごい衝撃を受けましたね。彼の家は無くなっちゃっているのに、そこで悲しむのではなく、困っている人のために助けに行く…そういう人が被災地にいるということが衝撃的で。
もっと僕らにもできることがあるだろうと。
自分たちにできることを、そのときやれることを続けていこうと思っています」
全国で災害が相次ぐ中、声優として、俳優として演じることで「笑顔を届けたい」。その想いを強くしたそうです。