いよいよ今週末の6月29日と30日に、新潟県胎内市で被災地支援のため、声優が朗読劇などを演じるイベントが行われます。イベントに出演するのは声優の井上和彦さん(70)が立ち上げたグループの「声援団」です。

美味しんぼの山岡士郎やNARUTOのはたけカカシ、夏目友人帳のにゃんこ先生などを演じてきたベテラン声優の井上和彦さんが声援団に込めた思いとは…

震災から3日後に会議室で生まれた「声援団」

「震災の3日後の3月14日に、声援団(せいえんだん)は結成したんです」
井上和彦さんはそう話し始めました。

2011年3月11日に東日本大震災が発生。
井上さんたち多くの声優は仕事がキャンセルになりました。
余震も続き、被災地の様子が映像で流れる中、どうしようか…と不安に思っているとき、「自分たち声優に何かできることはないか」と思い立ったといいます。
3月14日、声優仲間たちと会議室に集まって結成されたのが「声援団」でした。

「その後は陸前高田や石巻、女川などの被災地を回って焼きそばの炊き出しを行ったり、子どもたちと遊んだり…様々な活動を行った」と井上さんは振り返ります。

声援団の中心メンバーは井上さんのほか、かないみかさん、勝杏里さん、檜山修之さん、伊藤健太郎さん、甲斐田裕子さんら実力派声優たちが名を連ね、気が付けば、結成から13年となりました。

「もう13年なんですよね。あっという間ですよね…」