大手機械メーカー「IHI」の子会社で船舶用のエンジンなどを手がける「IHI原動機」が燃費データを改ざんしていた問題で、国交省が25日午前から新潟市の工場を立ち入り検査しています。

国交省海事局と北陸信越運輸局の職員が立ち入り検査に入ったのは、新潟市東区にある「IHI原動機」の新潟内燃機工場です。

「IHI原動機」は船舶用エンジンと鉄道車両などに使われる陸上用エンジンを手がけていますが、新潟と群馬の工場で、エンジンを組み立てた後に行う試運転のデータについて、実際に測定された燃料消費率と異なる数値を記載していたことが24日に明らかになりました。

IHIによりますと、新潟内燃機工場では1980年代後半から改ざんが行われていた可能性があり、データが確認できる2003年以降だけで、2つの工場が国内外に出荷した5537台のエンジンのうち4361台で改ざんが確認されたということです。

国交省は群馬の工場でも立ち入り検査を行っていて、関係者への聞き取りなどで海洋汚染防止法に違反していないかどうか事実確認を進めることにしています。