J1アルビレックス新潟は21日、DF新井直人選手(27)が同じJ1のサンフレッチェ広島に完全移籍すると発表しました。シーズン開幕後の移籍は異例です。

新井選手は東京都出身。新潟経営大卒業後の2019シーズンに当時J2だったアルビに加入しました。その後、2021シーズンにセレッソ大阪に完全移籍。アルビには2023シーズンに再び加入しました。契約更新して臨んだ今シーズンは副主将に就任し、開幕戦のアウェー鳥栖戦で決勝ゴールをあげています。2024シーズンは4試合を終えていて、この時期の完全移籍は異例です。

新井選手は以下のようにコメントを発表しています。

「再びこの街に、このクラブに戻って来て、いつも熱い応援をしてくださるファン・サポーターの皆さんの気持ちを想うと、このタイミングでクラブを離れる決断をすることに言葉にはならない難しさがあります。今もそうです。

「このクラブと共に成長できる」「ここにいる選手たちとプレーしていきたい」「タイトル獲得というまだ見ぬ景色を」という気持ちも本当にありました。それ以上に、まだまだここには書ききれない事がたくさんあります。

自分自身の短いサッカー人生の中で何を求めているのか。何を目指そうとしているのか。どうなっていきたいのか。これからもキャリアを重ねていくその葛藤の中で、オファーが届き悩みました。

寺川強化部長をはじめとするクラブの方々とも話し合い、その気持ちにも応えたいと思いました。ですが、このタイミングでチームを離れる決断をしました。アルビレックス新潟を応援してくださるすべての皆さまの前で、新潟の街で、ビッグスワンで再びプレーすることができて本当に幸せでした。また皆さんにお会いできることを心から願っています。本当にありがとうございました」

また、アルビレックス新潟の中野幸夫社長は「クラブとしても突然のことであり、最大限慰留に努めましたが、最終的には新井選手の意向を尊重いたしました。サポーターの皆様には、新潟のために目標を持って戦っている選手たちへ、引き続きご声援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」などとコメントしています。