新潟県長岡市にたたずむ2階建ての一軒家は、築125年の古民家のリノベーション物件です。そこには、存在感のある丸太のはりと、懐かしさを感じる土壁が使われた開放的な空間が広がっていました。

空き家対策と子育て支援として新潟県の新年度予算案にも関連事業が組み込まれ、関心が高まっている『住宅のリノベーション』には、新築にはない魅力があるようです。
出迎えてくれた斎藤元気さん(37歳)と妻の悠里子さん(35歳)は、結婚を機に、新潟市から悠里子さんの地元・長岡市へ移住してきたそうです。
薪ストーブの前で食後のコーヒーを飲むのがお決まりだといいます。

【元気さん】
「もともと古民家に興味があったので私たちもリノベーションをやろうと決めた」
【悠里子さん】
「落ち着いて暮らしていけるのが魅力のひとつかな」
この家は、元々築125年の空き家でした。

リノベーションのコンセプトは『戻す家』。
間取りを大胆に変え、耐震や断熱を改修して新しく生まれ変わらせた一方で、土壁や床の古材、柱やはりなど再利用できるものは、きれいにした後に戻し、当時の息遣いを残しました。

改修工事には、斎藤さん夫婦とともに2人の両親も参加したそうです。
【元気さん】
「壁もあえてなくして、家全体を下からも上からも眺められるのですごく気に入ってますね」