青森県内は暖冬傾向が続いていて、本州で最も北東の端にある尻屋崎周辺では、放牧された馬たちが、いつもの冬とは違う様子を見せています。

東通村尻屋にある越冬用の放牧地、「アタカ」で草をはむ14頭の寒立馬(かんだちめ)。

県の天然記念物に指定されている寒立馬は、厳しい冬を乗り越えられるどっしりとした体が特徴です。

いつもの年であれば、この時期、吹きすさぶ風雪に耐えながら雪をかき分け、えさを探す姿が見られます。

しかし、5日現在の積雪量は、平年の3分の1以下になっていて、今はのどかな雰囲気の中で春の訪れを待っているようです。

東通村商工観光課 松本知也さん
「暴風雪が吹き乱れるような場所が似合うというか、そういったところで育ってる馬なんですが今年は雪が少ない。いつもと違った状況ではあるが、馬は変わらず元気に過ごしているので、そういった姿を見てもらえたらと思います」

寒立馬たちは3月下旬まで「アタカ」で過ごしたあと、別の放牧地へ移動して、出産シーズンを迎えます。