雪不足の影響で営業できずにいた青森県の大鰐温泉スキー場が約1か月遅れて、17日にオープンしました。営業開始日は記録が残る1990年から最も遅くなりました。

青森県大鰐町の大鰐温泉スキー場は、17日午前8時半に今シーズンの営業を始め、この日を待ちわびた人で賑わいました。スキー場では、雪不足が続いたことで今シーズンの営業開始を2023年12月16日から延期してきましたが、17日現在の積雪は「35センチ」で9つあるコースのうち4つのコースが滑走可能となりました。

利用客は
「1か月ずっと待ってました。大鰐スキー場が一番好きで、すごい気持ちよかったです。雪がふわふわで転びそうになったけれど、やっぱり楽しい」

「(オープンを)きょうの朝にスキー場に着いてから知ってよかったです」

「雪が積もってボードにいっぱい行けたらいいなと思います」

「(オープン)初日に来られるなんて運が良かった。タイミングがいい。すごい雪がふかふかで滑りやすかった」

スキー場は今シーズン、異例の雪不足に見舞われました。ゲレンデでは1月初め、芝生が見えているところも多くあり、大鰐温泉スキー場を会場に開催が予定されていた複数の大会は開催地の変更や中止が相次ぎました。

今週、恵みの雪が降ったことで営業開始日は、これまでで最も遅かった2019年の1月14日よりさらに3日遅くなりましたが、ようやくシーズン到来にこぎつけました。

大鰐温泉スキー場 渡邊時則支配人
「スキーシーズン到来で、まだお客さんは少ないけど、土日に向けて気を引きしめてやっていきたい。きのう・おとといと降った雪を圧雪かけて、シーズン最後までもつように努力していきたい」

大鰐町温泉スキー場は、2月に開催を予定している大会についてはコース以外の場所からも雪を集めて整備しながら実施したいとしています。

青森市でも1月21日のオープンに向けて着々と準備が進められている施設があります。青森市の新県総合運動公園にある「スノースポーツパーク青い森」はバナナボートやスノーモービルなど冬のアクティビティを体験できて人気の施設ですが、当初予定していた1月14日のオープンは雪不足のため延期していました。

ただ、先週から順調に雪が降り積もり、圧雪した雪が営業開始の目安となる「30センチ」に達しました。

作業も大詰めを迎え、17日は目玉の1つ、長さ50メートルの雪の滑り台が完成し、職員が出来栄えを確かめました。

滑りを確かめた職員
「何回でも滑りたくなるスライダーだと思います」

施設の運営元によりますと、今シーズンは台湾の団体客の予約が入っていたこともあり、会場の整備が進んだことに安堵していました。

スポルト青い森グループ 佐藤正吾チーフスタッフ
「1週間でまとまった雪が降ったことでなんとかオープンできそうなので安心した。県民の皆さまも県外海外の皆さまも来られた際にはここにしかないアクティビティたくさんございますので、少しでも楽しんでいただきたい」

「スノースポーツパーク青い森」は1月21日~3月3日まで営業する予定です。