どこにでも出没したあの動物…

人里に頻繁に姿を現わすようになったクマ。エサとなるブナの実が、暑さのため大凶作となったことなどで行動範囲を広げたと見られています。県は、ツキノワグマ出没警報を発表して警戒を呼びかけますが人的被害が相次ぎました。

鰺ヶ沢町で、クリ拾いをするため自宅近くの山に入ったさいクマに襲われた滝吉さん夫婦です。光子さんは、右手をひっかかれてけがをしました。

滝吉和俊さん(78)
「(襲われた時は)すごく早かったから何がなんだかわからなかった」
滝吉光子さん(72)
「恐怖感が頭から離れなくて、とにかく玄関の鍵かって。夜でもガサガサというのが恐怖感がすごかった」

クマの出没件数は先月末時点で916件、このうち、人的被害は10件、食害は204件で、いずれも統計をとり始めてから最も多くなりました。広がるクマの生息域にどのように対策するのか。また、被害が出た場合はどの様に駆除するのかなど様々な課題が浮き彫りになっています。