依然心配される鳥インフル…養鶏場では大規模被害防ぐための対策も

ほとんどを輸入に頼る採卵鶏のえさの高騰に加え、139万羽が処分された2022年12月の三沢市での鳥インフルエンザ発生。この影響で価格の高止まりは続いていましたが卵の供給が徐々に回復したことで11月には1年3か月ぶりに前の年を下回りました。

マエダ商品部 小西善久部長
「例年ですと12月から相場が上昇するんですが、ピークアウトした感じだと思っています」
スーパーでは11月上旬から特売日に設けていた1人1パックの販売制限を解除しましたが、依然として心配されるのは鳥インフルエンザの発生です。

三沢市の養鶏場では、2022年の処分の教訓として大規模な被害を防ぐために1つの農場を3つのブロックに分ける「分割管理」を導入。発生した際のリスクを減らす取り組みを進めていますが、県養鶏協会は、県内の養鶏場で再び発生する可能性もあると指摘しています。

県養鶏協会 佐々木健会長
「ウイルスですから防ぎようがない。去年も1600万羽もころしていますが、これも侵入経路は今もって1件もわからない。これからまた鳥インフルエンザが発症したときには、また卵が足りなくなりますから、そういう意味では誰も見通しがつかないと思います」