ドローンがニホンザルによる被害を防ぐ新たな対策となります。青森県むつ市でサルを山へ誘導する「追上げ」が22日に始まるのを前にドローンのテスト飛行が行われました。

下北半島に生息する二ホンザルは「北限のサル」として国の天然記念物に指定されています。そのため捕獲が難しくサルによる農作物の食害を防ぐため、むつ市ではサルを山へ誘導する「追い上げ」のために去年から新たにドローンを導入しました。

21日はむつ市関根の高梨地区や脇野沢などで市内の事業者がドローンを飛ばし、サルを撮影したり、取り付けられたスピーカーから犬の鳴き声や銃声の音を出したりて反応を確認しました。

市によりますとサルによる農作物の被害は年々減少傾向にあるものの2022年度は市内で28件、約30万円の被害が確認されたということです。

むつ市農林畜産業振興課 相内一彦さん
「天然記念物なので絶滅をさせることはできないが、生きている状態で人里から遠ざけることをドローンに期待したい」

ドローンによる追上げは11月22日から12月20日までで市は、10回ほど実施して効果を見極めることにしています。