18日朝、青森県鰺ケ沢町で70代の女性がクマに襲われました。女性は右手をひっかかれるなどしましたが命に別状はありません。青森県内でクマによる人的被害は2023年で10件目で統計が残る1992年以降「過去最多」となりました。

鰺ケ沢町によりますと18日午前7時ごろ、鰺ケ沢町南金沢町で70代の女性が自宅近くの山で栗拾いをしていたところ突然山の方から体長1.3メートルほどのクマが出てきて襲われたということです。女性は右手の甲と中指をひっかかれましたが、けがは軽いため、その場で救急隊の手当を受け帰宅しました。

現場周辺にはクマが食べかけていたと見られるクリが落ちていて猟友会が捕獲用の罠を設置して警戒を強めています。鰺ヶ沢町では18日、人的被害があった南金沢町から離れた別の地区でクマの目撃情報が2件あり町はパトロールを強化しています。

県によりますとクマによる人的被害は2023年に入って10件目で、2017年の9件を上回り統計をとり始めてから最も多くなりました。県はツキノワグマ出没警報を発表しクマが出た場所には近づかないことなどを呼びかけています。