『重油を配送できない』女将になり3か月…“廃業の危機”

平舘不老ふ死温泉 熊野恵女将
「『これからがんばっていこう』って気持ちが大きい中で、いきなり『重油を配送できない』って話されたとき、もうすごくショックで。今から始まったばっかりなのにこれからどうしようって」

旅館から2キロほど離れた場所から源泉を引いているため重油を使って湯の温度を上げる必要がありますが、その重油の配送が9月いっぱいで取り止めとなるということです。旅館では周辺の市町村に広げて重油を取り扱う店舗を探していますが、灯油の配送はできても重油については輸送コストの面から企業に断られている現状だといいます。

平舘不老ふ死温泉 熊野恵女将
Q.灯油に切り替えることは?
「ボイラーとかタンクを全部買えるとなるとそこでもまたお金がかかってしまうっていう問題で。200万円近くは多分いくと思うんです」
情熱と使命感で始めた温泉旅館の経営。このままでは廃業も検討せざるを得ない新たな問題の前に熊野さんたちは頭を抱える日々が続きます。
平舘不老ふ死温泉 熊野恵女将
「やっぱり自分だけの力では何ともできないなっていうのが正直なところですね。いろんな方からご指導とか助けを頂ければなって思います」
みんなに愛され、笑顔にする温泉を後世まで残したいー。旅館の継いだ時に抱いた思いを支えに熊野さんは問題解決への道筋を模索しています。
