青森県南部町に、電気、ガス、水道を契約せず、ほぼ自給自足生活を送る家族がいます。一家は、南部町出身の余一さん(当時42歳)と、北海道出身のゆにさん(当時33歳)息子の泰地くん(当時1歳1か月)の3人です。一体どんな生活なのか?2020年夏、田村さん一家の暮らしに高山基彦アナウンサ―が密着しました。

田村さんのお宅を訪問する高山アナ
木の香りがあふれます

「まだまだ完全じゃないんですけど、なんとか電気、ガス、水道は契約せずに日々生活できています」という余一さん。おうちは、実家の空き地に建てた手作り一軒家。余一さんが独学で建てました。屋根材、補強金具は新品を利用しましたが、資材は廃材を再利用。建築費は計13万ほど。室内はやさしい木の香りがあふれ、なんだか居心地がよさそうです。

◆田村家のライフライン

田村家では、電気、ガス、水道を契約していません。室内のあかりは、ソーラー発電システムを利用したLED照明を使用。生活用水は敷地の湧き水を、飲料用は地元の名水を自分たちで汲みに行きます。キッチンの煮炊きは、余一さん手作りのロケットストーブです。

手作りのロケットストーブ

ロケットストーブは、少ない薪でも高い火力がでるストーブ。薪は建築廃材や自宅周辺に落ちている枯れ木などを利用します。手間はかかるけれど驚くほどの低コストを実現。火で炊いたご飯は何よりも美味しいそう。

                敷地の湧き水
               ソーラー発電システム自家栽培のズッキーニの炒め物と自家製クロモジ茶をいただきました

◆トイレは手作りならではの工夫が満載

家屋の裏にあるのが、余一さん自慢の手作りトイレです。便器は、オイル缶と廃材で作りました。便器には、ちょっとした工夫が。ウンチとオシッコは混ざることで悪臭を発生させるため、オイル缶の底に排水用の穴が、側面に通気穴があけられていて、なるべくドライ状態を保つようにしてあります。用を足した後は、トイレに置いてある燻炭やおがくずをかければOK。トイレットペーパーの代わりは、外に生えてある葉っぱ。田村さんちのトイレは地球にもお尻にも優しいトイレなのです。

便器も手作り
おすすめはフキの葉※緊急時はトイレットペーパーを使用
慣れると小さな葉っぱでも拭けます