連日続く暑さで餌となる山菜が獲れないのが原因でしょうか?十和田の山あいで24日、ツキノワグマと見られるクマ1頭が目撃されました。この先、キノコ採りシーズンを迎えることもあり、青森県が注意を呼びかけています。

地面に顔を近づけながら草むらをのそのそと歩く1頭のクマ。24日午後3時半ごろに十和田市法量を通る市道近くで撮影された映像です。

※小林憲治 記者
「目撃者によりますとクマはここから30メートルほど先の草むらを1分ほどゆっくりと歩き、茂みの中に逃げて行ったとういうことです」

動画を撮影したのは八戸市から訪れた男性でクマは体長1.5メートルほどのツキノワグマだったと話します。

※動画を撮影した男性は
「牧草地を見たら黒い影があって牛を放牧していると思ったらクマでした。もうびっくりしました。地面に何かあって食べてたのかもわかりませんけども、うちらからしてみれば、ほのぼのとしたように見えました」

青森県によりますと、クマの出没件数は例年、夏場に増えていて、その要因について餌となる山菜がとれなくなることをあげています。県内でクマの出没件数は24日現在、349件で、すでに去年1年間の295件を上回っています。また、弘前市とむつ市で計3人がクマに襲われてけがをしています。この先、秋のキノコ採りシーズンを迎えるため、県は夕暮れや明け方のクマが活発になる時間に山に入らないなど注意を呼びかけています。