次々と仕上がる工夫を凝らした料理の数々。その仕上がりに、延味さんを施設に招待することを計画した職員は思いがこみ上げてきたようです。

※サンライフ豊寿苑 清水養子副施設長
「職人の技がこれほど人を感動させるものなんだと。(施設が)提供できない葛藤の中で提供できることは本当に楽しみにしています」

テーブルに並んだのはお寿司、天ぷら、煮物、お吸い物、これまでにはない豪勢なランチになりました。

料理を口に運んだ入所者はこの表情。延味さんが腕によりをかけた嚥下食はお腹だけではなく、心も満たしていきます。

※嚥下食を利用・長谷川ミイさん102歳
「Q柔らかさは?柔らかさは満点。味付けはいいよ」

※入所者の家族は
「母は歯がなくて歯茎だけなのですが、その中でも食事の楽しみがあるのはいいなと思います」


延味さんがこれまでに考えたレシピは20種類以上。その評判を聞いた人から研修の依頼が舞い込んでいて、いまは嚥下食の質を高めるために全国を巡っています。
※嚥下食を調理・山形県鶴岡市延味克士さん
「このあと美味しいものが食べられると想像しただけで、生きる希望が湧いてくる。たまに食べるご馳走は、心の栄養になると考えています。必要なことだと思いますし、より多くの料理人にこの活動に取り組んでもらいたい」


高齢化が進み、嚥下食を利用する人が増えてきているいま、あらためて見直すべきことは「食べる喜びは、生きる楽しみになる」ということです。
※市川キャスター
「延味さんの料理を食べた人は、表情が素敵でしたね。通常の嚥下食を食べたときとは違いましたね」
※高山キャスター
「それだけ、食事が日々の暮らしの楽しみになるということですね。さらに詳しく知りたい方は、インターネットで「鶴岡食材を使った嚥下食を考える会」と検索してみてください」













