14日午前、青森県東北町のサラブレッドを飼育する牧場で、クマ1頭が目撃されました。これまでに被害は確認されていませんが、町が注意を呼びかけています。

14日午前10時頃、東北町の東北牧場の敷地内で職員が車の中から撮影した映像。クマがスギ林の中を走り回っています。撮影した職員によりますとクマは目視で体長1メートルほどの子グマで、車まで10メートルほどの距離まで近づき、その後、近くの山に姿を消したということです。

※東北牧場 柏崎さん
「私たちが知る限りでは、牧場の中でクマを見たことはない。近くでクマをみたという話は今年、聞いているが、いよいよこの辺でも出たか、という感じ」

東北牧場は45頭のサラブレッドを飼育しているほか農作物も生産していて、今のところ、クマによる被害は確認されていません。ただ、牧場の周囲では農作業をする人が多いため町が防災無線で注意を呼びかけているほか、パトロールを強化しています。

青森県内では今年、クマの目撃のほか人的被害も確認されていて、県がツキノワグマ出没注意報を継続しています。