弾道ミサイルを想定した今年度全国で初めての訓練が青森県つがる市で行なわれました。訓練は2022年、北朝鮮から70回以上ミサイルが発射され、このうち1回は青森県上空を通過したことから、つがる市の要請を受けて実施されました。
つがる市で行われた訓練。想定は「X国」が弾道ミサイルを発射したというものです。国と県、市町村が主催する今年度、全国で初となる訓練は約2600人が参加しました。このうち、木造(きづくり)中学校の生徒たちは屋外でのイベントから体育館へ避難しミサイル通過の連絡があるまで頭を守ることを徹底しました。
※生徒は
「できるだけ走らないように安全に行動しました」
こうした訓練が青森県内で実施されるのは6年ぶりでつがる市からの要請を受けて実現しました。きっかけとなったのは2022年10月に北朝鮮から発射された弾道ミサイルが青森県の上空を通過したことでした。県内でも国民保護のサイレンが鳴り響き避難が呼びかけられていて、有事の際の対応の確認が課題となっていました。
※つがる市 倉光弘昭市長
「参加した人だけが訓練の効果を感じる、持っているだけではだめなので、それをさまざまな方面に広げてこれからもそういうことが可能となるような訓練を続けていきたい」
北朝鮮のミサイル発射は2023年は5回ですが2022年は過去最多の70回以上で、このうち1回が青森県上空を通過しています。国は今年度、全国36の市町村で弾道ミサイルを想定した訓練を実施し、避難の必要性や身を守る方法を周知する計画です。